連載 1 Zaurus with Linux で、なんらかのかたちでバックアップをとる必要がありま す。この場合には、 PDA に入っているデータを pc に転 送します。 以 -. ヒのような理由から、ほとんどの PDA は pc との 接続用のインターフェイスを備えていたり、大容量のリ ムーパフ・ル・メディアカイ吏えるようになっています。 SL- Zaurus も、もちろん同様のインターフェイスをもってい ます。今回はそれらを活用して、とくに UNIX マシンと データをやりとりするガ去を紹介します。 SL - Zau 「 us のインターフェイス SL-Zaurus には、 I/O ポート、赤タ凾イ言ポート、 SD カードスロット、 CF カードスロットの 4 つのインター フェイスがあります。これらのインターフェイスを利用す れは、 USB 接続や赤外糸凾信、ストレージカード、ネッ トワーク・カードなどを用いて他のコンピュータとデータ のやりとりができます。それでは、これらのインターフェ イスを 1 っすつみていきましよう。 I/O ポート I/O ポートは SL-Zaurus を PC の USB 周辺機器とし て接続するためのコネクタで、 ニ B コネクタ USB アダ プタ CE-UAI と USB ケープル ( A300 および B500 ) 、 あるいは専用 USB ケープル CE-UCI ( C700 ) を使いま す。 USB アダフ。タやケープル、 pc 用のドライパソフト が付属しているので、 Windows PC と接続するときの標 ー細勺なインターフェイスになっています。 しかし、 SL-Zaurus の USB 接続によるデータ交換は、 デジタルカメラなどでひろく使われている USB 大容量ス トレージクラスではなく、専用のドライパソフトが必要な ので、接続相手が Windows マシンでないとあまり利用 価値がありません。かろうして Linux 用のドライパソフ トが公開されていますが、カーネルのノヾージョンによって は利用できないという間題もあります。 この I/O ポートは 16 ピンのコネクタか探用されて おり、ピンアサインなどは「 SL サウルス関連ノ、一ドウ ェア資料」のページ 4 で公開されています。資料を見る と、コネクタにはシリアルポートの信号が出ていること 4 http://more.sbc.co.jp/sl-j/doc/hardware.htm UNIX MAGAZINE 2003.7 図 1 Let's note CF-B5 のシリアルポートの出力信号波形 ー 1 0 2 リ [ 0 - ー 0 壟 0 1 0 1 0 0 1 1 0 1 スター b b ストッ ビット ... 0 7 ビット 第 5 壟 2 ① 0 5 Tri : し一社 G PROBE 物 INPUT R RC WT 犯 5 … 十 3.6V より高い匍王を SL-Zaurus のシリアル入力子にかけてはい 5 シグナル・グラウンドは OV なので、結顰重勺に一 0.3V より低い匍工や この波形は、もちろんさきほど説明した RS232C の仕 は図 2 のようになります。 と同し条件で SL-Zaurus から文字を出力したときの波形 がシグナル・グラウンドー 0.3V となっています 5 。図 1 超えてはいけない定格 ) は、局いほうが 3.6V 、低いほう ています。また、入力子の糸」最大定格 ( 一瞬たりとも 電圧が 2.9V 以上、論理 1 の出力電圧が 0. IV 以下になっ 一方、 SL-Zaurus の I/O ポートでは、論理 0 の出力 圧はほは、十 10V です。 およひ論理 1 の出力電圧はほば一 10V 、論理 0 の出力電 を出力したときの波形は図 1 のようになります。無信号時 ピットの条件で文字、、 e " ( ヒ、ツトパターンで 01100101 ) 9 , 600bps 、 8 データビット、パリティなし、 1 ストッフ 理 1 となっています。実際に PC のシリアルポートから、 電圧は、十 3V 以ーヒの場合に論理 0 、—3V 以下の場合に論 ー 15V と規定されています。また、レシーバの入力 バ出力電圧が十 5 ~ 十 15V 、論理 1 のドライバ出力電圧が RS232C の電気的仕様 [ 2 , 3 ] では、論理 0 のドライ すか : これはあまりお勧めできません。 ケープルを自作するガ去を紹介した Web ページもありま ネクタのシリアルポートに PC を直結するためのシリアル イ勺なダメージを与えるおそれがあります。この 1/0 コ 信できないだけでなく、 SL-Zaurus や接続した機器に致 致しません。単純に対応するピンどうしを接続すると、通 られている RS232C (EIA/TIA-232-E) の信号とは一 ただし、この I/O ポートの信号レベルは一勺に用い は /dev/ttyS0 として利用することができます。 が分かります。 SL-Zaurus では、このシリアルポート けないことになります。 147
Za 」 rus'l 021 石島悌、 林治尚 写真 1 SL-C750 待望の新機種発表 前回、国内で販売されている SL-Zaurus シリーズ 3 機 種を紹介しましたが、前号の発売日の直前に第引世代機の SL-C750 と C760 が発表されました これらは SL-C70() の彳霽陸機で、外観は C700 とはと んど変わりません。その一方で、 CPU が PXA250 か ら最新の PXA255 になり、動作メモリ ( 主記意 ) が倍 の 64MB に増強されました。 OS は OpenPDA (Linux カーネル 2.4.18 ) 2 に、 Java 実行環境は J2ME CDC/ PersonaI pr 。用い処になっています。さらに、ソフトウ ェアか最適化さ胙速度か向ーヒしているそうです [ 1 ] 。 また、 C700 では標準バッテリーで 5 時間弱だった動作 時間が大容量バッテリーを使えは 8 時間半 ( バックライト を消してメモリ上の MP3 データを再生する場合は 15 時 間 ) まで延び、 MPEG4 瓸再生も可能になるなど、ユー サーから要望の多かった点か改善されたようです。 SL-C750 は 5 月下旬に発売さオ L 、 C7603 も 6 月下旬 には店頭に並ぶはすです。 1 も、メールやネットサーフィンのためにインターネット に接続することが多いでしよう。逆に、山も匠ではメールや ネットサーフィンのために PC を買うケースか増えてい ます。また、自宅に複数の PC があれは、 LAN を組むこ とも多いのではないでしようか。 SL-Zaurus のような PDA も、単体て利用するケース は少ないと思います。日常的に使う PC をメインマシンに して、必要なデータを中幻して持ち運ぶという PDA 窈秀 帯生を活かす使い方が多いでしよう。 とくに PDA は、 PC などと上交すると入力インターフ ェイスに制約があり、大量のデータ入力には向きません。 ネットワークか及し、コンピュータを単独て使うこと このような場合は、 pc で入力したデータを PDA に中幻 は少なくなってきました。自宅に pc が 1 台しかなくて するという方法がとられます。 PDA に新しいソフトウェ アをインストールする場合も、インターネットから直接ダ 1 http://www.sharp ・ CO ・ jp/corporate/news/()30516. html 2 旧機種の OS である Embedix を提供していた Lineo が Metro- ウンロードしたり、 pc 経由でソフトウェアをコピーする werks に買収され、それにともなって名称も変更されたようてす。 必要があります。 3 C760 は C750 の」」立機 $. 重で、フラッシュメモリが C750 の 2 ・倍の 128MB であるはか ( C750 のフラッシュメモリは増設できないようで PDA のおもな用途には、スケジュール管理や住戸形求 す ) 、 C750 ではオプションの大容量バッテリーを標準て備え、辞書ソフ などがあります。これらの重要なデータか消えては困るの トウェアが付属しています。 ほかのマシンとの連携 UNIX MAGAZINE 2003.7 146
ワークステーションのおと一 SC 翡 好評発売中 ! ネットワーク・ テクノロジー の 2 2 れ 0 3 の レ カ ロ 2 真 写 画第、をにに、を . に第 1 ネットワーク - アクノロソー TWORK TECHNOICGIES え 画面 4 こて最′」イヒのアイコンをクリック 面の一番上までもっていくと現れるタブ ( 画面 4 ) の最小 化のアイコンをクリックします。リモートマシンの画面を もう 1 回表示させたいときは、タスクバーの、リモートデ スクトップ " のボタンをクリックします。 リモート・テスクトップ接続を切断するには、上記と同 じタブで、、 x " ( 閉じる ) アイコンをクリックします。あ るいは、リモートマシンでロックを解除します。 ・播ロ陽ー著 ・ A5 判、 448 ページ ・ ISBN 4-7561-4092-0 ・本体 3 , 500 円 + 税 技術の“心 " が分かる本 ネットワーク技術者必携 ! 技術には、かならず核心となる部分があります。これ を理解しているかが、その技術を使いこなせるかどう かの分かれ目といえるでしよう。 本書では、現在のインターネットを支えるさまざまな 技術について、開発の背景から、原理、応用まで、 数多くの図版を用いて詳細に解説します。 目次から 1 章 Ethernet 2 章リピータ、ブリッジ、スイッチ 3 章ス / ヾニングッリー 4 章 VLAN 5 章経路制御の基礎 6 章経路検索アルゴリスム 7 章 ATM 8 章 UNI シグナリング 9 章 LANE と MPOA 10 章アドレス変換ーー NAT と旧 masquerade 11 章 ADSL 参考文献 / 索引 / 英和用語対照表 株式会社アスキー ネットワーク技術者必 インターネットをする E せ - ー t 、一、 ATM 、、 AT なと一について、その ☆ このリモート・デスクトッフ。機能は、意外なほど便利 です。気に入ってしばらく使っているうちに、外出先の X30 から自宅に置いてある T22 の操作ができれは、さら に便利かも、と思うようになりました。調べてみると、リ モート・デスクトップ接続では TCP の 3389 番ポート だけを利用するようです。これなら、 SSH と組み合わせ て活用できそうです。次号では、このあたりの話を書きま ( さかした・しゅう ) 〒 160 ー 8584 東京都新宿区信濃町 34 J 日信濃町ビル 出版営業部電話 ( 03 ) 5362 ー 3800 UNIX MAGAZINE 2003.7 145